埼玉県朝霞市は夜も雨でした。
ホテルの近くに飲食店、コンビニが無く、
傘をさして歩いて行くとパチンコ屋さんの横になか卯がありました。
入ると意外にも沢山の人がいた。
手前のテーブルに少年が一人いるなとは気づいていたが、私が食べ終えても彼はそこに居た。
散らかったテーブル、椅子に置かれた派手なカバン。少年と目が合った。
そのあまりに淋しい、不安な目に胸が痛んだ。
携帯電話で彼はテレビを見ていたのか、テーブルにアンテナを立てた携帯が置かれていた。
母親はどこへ行ったのか?私が入店し、食べ終えるまでのおよそ20分くらいであったか、
背後に親子が居た記憶はない。
子供を置いてパチンコか?よくはわからないが、
彼のあの淋しい目とテーブルの携帯電話が悲しかった。
夕暮れも終わった頃の暗さと雨、母親を待つ彼の気持ちはどれだけ淋しいだろう。
ただただやりきれない
気持ちでいっぱいだった。
映画「奇跡」のクライマックス、願い事を叫ぶシーンで、
ある子供がこう叫んだ
「父ちゃんがパチンコやりませんようにー!」
子供は親にくっついていたいのだ。
自分を見ていて欲しいのだ。