峠の頂上まで道はぐねぐねと10数キロ続いているのですが
その間を縫うように登山道があります。
これは旧東山道という京都から東北に続く街道で、
江戸時代よりも遥か昔から存在する道で、日本書紀にも
その険しさが伝えられているという。
標高は1500mを超え、今でこそ車で一時間もあれば登れてしまうが
昔の人は重い荷物を担いでこの峠を何時間もかけて登ったのだろう。
山頂付近はまだ春が来ていなかったが中腹は緑一色で小動物も
道を跳ねていた。
この道が出来る前、いや人は何処から道を作ってやって来たのでしょうか?
地図も無い時代に何処へ繋がるかもわからず道は出来たのでしょうか?
住処から住処へ人が移り住む中で道は出来たのか?
猿がぽつりぽつりと二足歩行を始めた頃はまだどこもかしこも深い森だった。
いつからだろう?
今では人も通らない道の歴史は私が知る以上にずっと昔から存在していました。
色んな時代の人が通ったのでしょう。
車も、飛行機も無かった時代を思うと日本はとてつもなく広かったに違いない。