春を告げた人

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徳島県の出張を終え連休最終日の夕暮れ時、
買って来た肉厚しいたけを七輪で焼いて
一杯やろうときめ、
火をおこしていた。
ぱたぱたぱた、パチパチパチー、火の粉が飛ぶ、
炭の香り、暮れる夕日。

その時人の気配を感じ道路に目をやると
犬が目に入った。
散歩か…。
飼い主に目をやると、私より2つ3つ年上の女性か、
アジアンテイストな洋服に身を包み、
すらっと細い体型で身長はおそらく160cmくらいか
特に美人ではないが色気がある。
求めもしない情報が私のスカウターから一方的に送られてくる、

その瞬間わずか0.2秒であったか、
なんとその女性と私の目が合った。

微笑む女性、微笑み返すオレ。

春だ、このくすぐるような暖かさはまさに春だ。
しかしこれは恋じゃない、春なんだ。
彼女は春を告げにやって来たのだ。

明日もここを通るのだろうか、明日から仕事だ、毎日通るのか?
今日の髪型は大丈夫だったのか、ご近所過ぎるのもまずいぞ
何がまずいんだ…。

気づけば炭も赤くなり始めていた。